株式会社BEC代表 高谷さんに学んだ4つのこと
先日、クラウド労務管理サービスGozalを提供している株式会社BECのCEO 高谷元悠さんにお話を伺ってきました!
会社を知ったきっかけは、たまたま読んだ広報ブログがめちゃめちゃ面白かったからです。
それが以下の記事。
自ら理想の組織を体現しようとしているところに純粋に惹かれたのと、「観葉植物ってそんな効果あるのか!?」と疑問に思ったのが印象深くて、記憶に残っていました。
(ちなみにオフィスには植物がいくつかあって、食べる用に育てている葉っぱも見せてもらいました。)
株式会社BECとは?
クラウド労務管理サービスGozalを提供。人事労務の基礎知識というオウンドメディアも運営しています。
代表の高谷さんのプロフィール
・学生時代に公認会計士取得
・監査会社に就職(10ヶ月で退社)
・サイバーエージェントのビジコンで優勝
・サイバーのエンジニアの方を誘い、サイバーから出資を受けて23歳で起業
もともと経営者になりたいと思っていたけれど、経営者より強いやつ(会計士やコンサルタントなど)の存在を知り、そっちになろうと思って最初は会計士になったそうです。
今自分は22歳なので、自分が1年後に同じことできるかと考えるととてもじゃないけど追いつけない差を感じました。
【1】HR TechとHealth TechとFin Techのビッグデータ活用
HRテック、ヘルステック、フィンテックと、それぞれの領域ごとで、データ収集・データ活用が進んできています。
ヘルステックで産業保健領域だと、バックテック、iCareなど。
しかし、とある教授にヒアリングしたところ、Health Tech/HR Tech/Fin Techの全領域のビッグデータを統合して活用するのは非常に難しいそうです。
BECとしては将来的に着手するつもりではあって、そこからtoCのサービス展開も検討しているようですが、少し先の話になりそうでした。
でも、実現したら本当にすごいと思います。
勤怠データがこうで、健康データがこうで、キャッシュフローにこういう特性がある人人は、こういう病気のリスクが高いから、そのセグメントに対して広告をうちましょうとかできたら面白いですよね。
【2】海外の成功事例をモデルに、まずはpeople analyticsから
海外で労務管理サービスからpeople analyticsに展開して成功しているモデルケースがいくつかあるからそれを参考にしているそう。
people analyticsについては、PwCの動画がイメージ湧きやすかったので貼っておきます。
海外のモデルケースを参考にサービス企画していく視点は参考にしたいなと思いました。
【3】社労士はピンキリだし、ミスをする
サービス設計の過程で様々な社労士や、社労士に関するクライアントの意見を聞いているそうなのですが、「社労士はピンキリである」「ミスをする」というのが少し意外でした。
社労士は人間なのでミスが多いそう。クライアントの9割くらいが、社労士のミスで困った経験があるんだとか。IT化できる事務作業はIT化して、人間にしかできない仕事にシフトしていくべきなんだろうなと強く感じました。
そして、経験豊富で、数字を見ただけで課題の匂いを嗅ぎ分けることができるくらいに熟達した社会保険労務士の方と組むことが大切だと学びました。
【4】競合優位性についての考え方
自分はバリュープロポジションをうにゃうにゃ考えてしまいがちなのですが、差別化や競合優位について2つの考え方を学びました。
- マーケットがあるのであれば、差別化や競合優位性を考え過ぎてやらないよりは、やったほうがいい。
- 競合優位は、クライアントの声を聞いて丁寧にサービスを改善していくことの積み重ねの結果として出来てきて、クライアントも他のサービスに移行しなくなる。
ややMarket inよりの思想(顧客ニーズを一番満たすものを作る)ですが、間違いないなと思いました。
特に②については、メッセージを送った時のレスが爆速かつ超丁寧で、そういう1つ1つの小さな行動の積み重ねで信頼や洗練されたUIUXができていって、結果として競合優位になっていっているんだろうなと痛感しました。
最初からあるもんじゃない。結果としてできてくるもの。
高谷さん自身は、創業時からサービスのクオリティで競合には勝てると確信していて、IPOも念頭に入れた状態で起業したそうですが、やっていくうちに視座は上がるし考えるようになってくるので、起業する時の理由や長期的な方針は何でもありだとおっしゃっていました。
雑多ですが、大きかったのはこの4つの気づきでした。
本当に真摯に対応していただいて、ありがたかったです。
ポジティブなエネルギーをたくさんいただくことができました。
もっともっと、ひたすら頑張っていこうと思います。